分析・思考

【配属・職種】研究職に向いている人・向いていない人の特徴【エンジニア】

紙と鉛筆 分析・思考

私は研究職を6年ほど勤めています。
私自身は心底楽しい職種だと思っていたのですが、同じ部署の周りの人には苦労している人が多いことを知りました。
苦労している人の話を聞いてみると私にとっては意外な点が多く、興味深くもありました。
そこで今回は、研究職に向いている人、向いていない人の特徴を私なりにまとめてみました。
ちなみにメーカ勤めの私の体験談・分析になります。

スポンサーリンク

「研究職」の立ち位置・役割

まず前提知識として研究職の立ち位置を説明します。

メーカの場合は、理系(エンジニア)が働く部門は以下のような関係性が一般的です。

  • 研究部門・・・新しい技術要素を生み出す新しい技術要素の活用の仕方を見出す
  • 製品開発部門・・・研究部門が新たに生み出した(見出した)技術要素を製品に組み込み、製品を設計する。または既存製品の改善を行う。
  • 生産技術部門+製造部門・・・工場での製品製造方法を考える。生産工程(ライン)の最適化や歩留まり(製造の成功率)を向上させる。製造部門で製品が製造される。

研究部門は社内における技術的な新情報の発信源であり、そこから新情報が伝達していきます。

つまり研究所のエンジニアは何か新しい技術要素を創造することが使命なのです。

スポンサーリンク

研究職に向いている人の特徴

普段から考え事(分析)をよくしている

研究職は考え事をする時間が結構あります。
何故かというと物事(課題)を論理的に分解して、解決策を見つける必要があるからです。
もっと分かりやすく表現すると「なんとなく」を「はっきりと理論的」に説明できるかどうかです。
個人的にはこれは研究者には必須の思考スキルだと思っています。

例えば、3種類の洗濯ばさみがあって使いやすさの順位付けをしました。
その順位付けの理由が「なんとなく」しか出てこない人はあまり研究職には向いていないでしょう。

ちなみに私は考え事が好きなので、以下のようなこと(一例)をよく考えます。

●レジが混雑する/しない店の配置の違い(人の流れはどういうときに詰まるのか?)

●近所の店が潰れた原因(近くに何か別のお店ができたっけ?店主は高齢であったか?)

●人の発言の意図(相手から意外な単語が出てきた場合、最近何かに影響されたのかな?話したい話題があるのかな?)

上記のようなことを普段から考えるのが好きな人は研究職に向いていると思います。

好奇心が強く、知らないもの・初めて見るものに心が踊る

好奇心がなくても研究職は務まりますが、好奇心が強ければ

  • さっきの知らない単語なんだったんだ?
  • この手法をおススメされたけど別の手法はそもそもどうんなのがあるのだろうか?

疑問に思うことが多く、自発的に調べて自然と成長できます。

ここで重要なのが、「知らないことを調べる」という同じ動作に対する無意識な認識の差好奇心の有無により発生します。つまり

好奇心が強い人は「気になるから調べる趣味のようなもの

好奇心の弱い(無い)人は「必要に駆られた調査という業務

この差は非常に大きく、同じ期間ほぼ同様に働いても知識の幅感じたストレスには大差がついているはずです。

私は理系の人の多くがこういうタイプかと思っていましたが案外そうでもないようです。
私は生きているだけで色々気になって仕方ないのですが、、、

スポンサーリンク

研究職に向いていない人の特徴

ロジカルシンキング(論理的思考)が苦手

向いている人の特徴の1番目のほぼ裏返しです。
私の部門で、研究職が難しいという人はここに当てはまります。
何かしらの課題が与えられて解決策(つまり研究テーマ)を考える際に、課題の本質を見抜く能力が求められます。
課題を分解正確に原因(本質)を突き詰めて、それを解決できるものを研究をしなくてはなりません。

研究職が難しいという身の回りの人たちは、
「自分でやること考えるより、言われたことやればいいほうが楽」
と言っていました。

正直これを聞いたとき驚きましたが、そういう楽もあるんだなと学んだ感じもしました。

意思決定能力が低い

研究職は自分自身でやるべきこと・方向性を模索し、決定する機会が多いです。
もちろん上司から「○○の××を研究して」という研究テーマが与えられることもありますが、
細部(××のところ)まで決まっていないことが多いです。
年数を重ねれば重ねるほど、本人自身の「研究テーマの決定権」の比率が大きくなり、たとえば

自社製品の△△まわりが評判イマイチだけどどうしたらいいかな?何か改善する方法考えて研究してくれる?

とか言われて、そこから自分で研究テーマを決めるなんてこともあります。

自身ですべきことを決めれないと、結局上が決めた無難な研究テーマや皆がやらない避けられているテーマを割り振られてしまいます。

また業務を進めていく過程でも社内に先駆者がいないことも多々あるので、
自分で情報収集をして、方向性や研究手法を決定しなければなりません。

以上の理由から意思決定能力が低い人は研究職にはあまり向いていないと思います。

スポンサーリンク

逆に製品開発・生産技術などに向いている人は?

私は製品開発部門にいたことは、あってないようなものですが、
客観的に見て頼られている人の特徴は、以下の通りです。

  • 作業スピードが速い
  • 割り切って行動できる
  • スケジュール管理が得意(=業務上の時間間隔が正確)
  • 指示を出すのが上手い(=他部門の人との連携能力が高い)

テキパキしていてスピード感がある人は重宝されている印象です。
やはり製品開発の納期は厳しいです。

研究部門に比べて、スピード瞬間的な判断力他部門との連携能力の重要度が大きいです。

スポンサーリンク

まとめ

個人的には理系の天職だと思う研究職でしたが、意外とそうでもないという事実を身近な人から学んだので書いてみました。簡単にまとめると以下のような感じです。

  • 研究職に向いている人・・・好奇心が強い。自分のやることは全部自分で決めたい。
  • 研究職に向いていない人・・・ロジカルシンキングが苦手。決断力が低め。

今後配属や異動の希望を出すことがありそうな人、もしくは今後の就活の方針で悩んでる理系大学生の参考になれば幸いです。

ただどこに配属されても個人的には、努力でどうにかなるものだと考えています。
それにまつわる私自身の配属に関する記事は以下になります。

コメント

タイトルとURLをコピーしました