分析・思考

【Fall Guys】なぜ人気?研究職が流行った理由を分析してみた【ゲーム制作のポイント】

分析・思考

Fall Guys(フォールガイズ)というゲームが流行っていますね。

私は未プレイですが、好きな配信者たちが楽しそうにプレイしている様子を見て楽しませていただいております。

YoutubeやTwitterでも動画がたくさん投稿されており、人気なのがよく伝わってきます。

私自身が気になったのもあり、Fall Guysが人気な理由・魅力を私なりに分析したのでまとめてみました。ゲーム制作や遊びを考える人にとってはヒントになるかもしれません。

結論は「成長と成功の体験を早期に与えている点程よい運要素となりました。

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「Fall Guys」とは?(知らない人用)

  • 名称:Fall Guys : Ultimate Knockout
  • 運営開始日:2020/8/4
  • プラットフォーム:PlayStation4、Stream(Windows PC)
  • プレイ人数:最大60人

最大60人が同時にオンラインプレイ可能で、プレイヤーはかわいらしいキャラクター(公式設定は実は183cm!でかい!)を操作します。

最終的な勝者は1名で、それを目指して複数のミニゲームをクリアしていきます。

各ミニゲームにおいては一部例外がありますがほぼ確実にライバルが減っていき(多くのゲームでクリア人数に、その都度上限が設定されるため)、最終ミニゲームにて一人の勝者が決定します。

ミニゲームの人数は以下のように徐々に減っていきます(一例)

60(全員)→42→30→10→ 8(最終ミニゲーム) ⇒ 1(優勝)

ミニゲームは25種類以上あり、出てくる順番は基本ランダムです。

ジャンルと概要は以下です。

  • レース(9種類)  :障害物競走。一斉にSASUKEを行う感じ。
  • 鬼ごっこ(1種類) :いわゆる「しっぽオニ」。終了時にしっぽを持っていればクリア。
  • サバイバル(3種類):仕掛けが盛り込まれた台の上から落ちたら脱落。
  • ロジック(1種類) :暗記系。不正解のパネルの上にいると落下して脱落。
  • チーム戦(7種類) :2~4チームに分かれて対決。玉入れ系、サッカー、大玉転がしなど。
  • 最終専用(4種類) :ランダムで一つ実施。勝者は1名のみ。
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流行った理由①始めてすぐに攻略ポイントに気づきやすい

ミニゲームにはいわゆる「コツ」が存在します。これはFall Guysに限った話ではないでしょう。

各種ミニゲームを3回ほどやれば「こうやればいいのかな」というコツを見つけられるでしょう。

  • コツの一例
    • ドアダッシュ :急がずに中位で様子を見つつ空いたドアを駆け抜ける
    • シーソーゲーム:高さ的に無理なら反対側へ移動する。ダイブで着地すれば転落しない

それに加えてプレイ自体に複雑な操作が要求されないかつ同時プレイであるため、

上手い人のプレイを見て真似をしてみよう」とすれば、実際に真似ができるので簡単にプレイヤーが攻略を進めることができます。

つまり始めてからすぐにどんどんコツを掴んでいける点プレイヤーに成長の実感を与え、またプレイしたくなるのだと考えられます。

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流行った理由②簡単に成功体験が得られる

これは対戦ゲームが流行るためにはかなり重要な要素だと思います。

始めたての人がいつも負けてしまうとすぐにやめてしまうのは容易に想像できますよね。

しかしFall Guysは最初の1、2ゲーム目は初日に1時間もやればある程度の確率で勝ち残ることができるようになります。

そしてその先のチーム戦(中盤に多い)で味方の協力も相まって勝ち残れば、最終戦が目の前になることも。

なので「もしかしたら60人の頂点に自分が立つのでは?」という感覚を早い段階で得ることができます。

最終戦の参加枠争いに絡めた!」とか「3回も勝ち残れた!次は4回だ!」という感覚が人を夢中にさせます。

スポーツ、囲碁・将棋、他対戦ゲーム(レース、格闘、野球など)などで始めてすぐに「半分より上」になることはあり得ません。そもそも格上に一回でも勝つことが非常に困難です。

その点Fall Guysは「半分以上に食いこめる自分」を簡単に手に入れられます

成功の基準は人それぞれだと思いますが、成功体験が随所に感じられる点が人気の理由の一つだと思います。

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流行った理由③うまくなるほど運要素の支配率が上がるゲーム性

上でも書きましたが、スポーツや格闘ゲームなど競技性が高いものは上手くなっても運要素は増えません。どちらかというと初心者同士のほうが運要素の割合が大きく、上位になればなるほど小さくなると思います(もちろん運要素が全くないわけではありません)。

しかしFall Guysは逆で、中級者になれば、かなりやりこんでいる人にも一矢報いることができます

これは悪く言えば「やり込みのコモディティ化(≒皆が同じ領域に達する)」ともいえるでしょう。

しかしこの領域に達したプレイヤーは勝利の味を知っている人が多いので自身の攻略に自信を持っています。

なので上級者は多少運要素が強かろうが、これまでの攻略を発揮しようと熱意を持って継続的にプレイができるのだと思います。

俺の攻略が正解だ!!っと

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まとめ

Fall Guysが流行った理由の分析結果は以下のようにまとめることができます。

  • ◆始めたての人が
    • すぐに成長を実感できる
    • すぐに成功体験を得られる
  • ◆実力主義になりすぎない

実力と結果(順位)の関係性をグラフで書くとこんな感じです。

左グラフは比較対象として掲載

青線の領域が成長体験を、緑線の領域が成功体験を与えることでプレイヤーを夢中にさせているのです。また程よく運要素が絡むことで、幅広い実力層が優勝できるかつ”運ゲー”になりすぎないようになっています。

当たり前ですが対戦ゲームはやはりプレイヤー(ライバル)が多いとより楽しくなりますよね。

個人的にはゲーム自体の面白さ以上にプレイヤーがたくさんいることが重要だと思います。

その点ではFall Guysは一気にプレイヤーを獲得できたのでより一層ゲームの面白さが増していることでしょう。

運要素のあまりない(競技性の強い)ゲームも魅力がありますが、

ただパパっと遊ぶパーティゲームにはFall Guysのようなゲーム性・調整が好まれるのでしょう。

コメント

  1. […] 以下はゲーム関連の過去記事の紹介です。FallGuysがなぜ流行ったのかを分析してみました。もしよければ読んでみてください。 […]

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