先日ダイビングをした際に初めてドライスーツを利用しました。私がダイビングの資格取得するまでの講習では常にウェットスーツだったので初めてのドライスーツです。
その際にウェットスーツとの違いを大いに感じたので本記事にしました。これから初めてドライスーツで潜る方の参考になればと思います。記事の最後には、潜る前に抱いていた疑問に対する答えもまとめています。
ダイビング前(ドライスーツの着用)
初めてというのもあり、着るのがより大変でした。
理由はウェットスーツより素材が硬く、重たいです。それ故に「着る」という行為で結構疲れました。
ドライスーツに限りませんが、ダイビングって、潜るまでの準備が結構大変なんですよね。
ダイビング中に感じたこと
入水とその直後
ボートからバックロールエントリーで入水。
海に入るとすぐピターっとスーツが張り付いてきて、潜り始めると締め付けられる感覚があります。
ただ苦しいとか痛いという類ではなく、「水に囲まれている」を強く実感する感じです。
ウェットスーツは自分も水と一体になる感覚、
ドライスーツはすぐそばに水がある(水と一体にならない)感覚、かな。
動作のしやすさはウェットスーツに劣ります。具体的には、関節が重く、曲げにくいです。
でも困るほどではないです。
潜水中
海中に張られたロープを伝って徐々に潜水。
海底に到達したところで、ガイドさんからウェア内にエアーを入れる指示がありました。
ここで焦ったのがどのようにしてエアーを追加するのかがはすぐ分からなかった点です。
もちろん事前に教えてもらっています。
ボタンの位置(胸元)は覚えていても押し方が分かりませんでした。
ダイビング中は視界が狭く、自分の胸元は一切見れないのでボタンの形は見て確認できません。
5秒ほど焦りながら色々な角度からボタンを触ってようやく押せました(汗)
地上で「ここをこうやって押す」と教えられて「なるほど!」ってなりましたが、そこで終わらずに、実際に1回押してみるべきでした。
たまに感じる水の冷たさ
潜水中、たまに手首のあたりに冷たさを感じることがありました。
自分は初めて故ドライスーツと手袋の境界線がどこかが分かっていなかったので、たまにそれらの隙間に水が入っているのかな?という感覚でいました。
また前腕あたりで感じる冷たさもありました。
スーツ内に水が入ってきているなぁと思いつつも「ドライスーツといえども少しは水が入ってくるもの」と思っていたのであまり気にしていませんでした。
そしてダイビングが終わった後、スーツを脱ぐと両足それぞれにコップ1杯分くらいの水が溜まっていました。もちろん中の服も濡れています。
はい、浸水していました。
とはいえ初めてのドライスーツでよく分かっていない私は「これは浸水といいますか?」とガイドさんに聞いたら「うん。ここまで水が入ることはなかなか無いね(笑)」と言われて初めて事の重大さを感じました。
原因はレンタルのスーツのサイズが合っていないことだそうです。
ドライスーツは足のサイズに合わせて全体が設計されているようで、私のように足が大きく細身の体系の人は、手首のところに余裕が生まれやすく(=隙間ができやすい)浸水しやすいそうです。
少し足のサイズを余裕をもって伝えたのが結果的には悪い方向に働いてしまった、、、
浮力コントロールが難しい。そして悲劇が・・・
少し時間軸を戻して、潜水中の話。
前述の通り一回目は苦戦はしましたが、スーツ内にエアーを入れることを覚えた私は、ちょくちょく入れて快適にダイビングをしていました。これが後の悲劇につながります。
ダイビング経験者なら分かると思いますが、一度体が浮き始めるとどんどん浮力は強くなります(圧力の関係で空気が膨張するため)。
ドライスーツ内の空気を抜く際は肩付近から逃がすのですが、それは肩が上方向にあるときだけできます。
意図せず浮き始めたとき、私は頭・肩を下に向けた状態で足をバタバタして下方に潜ろうとしました。
何回かは元の深度に潜れたのですが、ついにその時が来てしまいました。
「あっ、戻れない!!!!」
海面まで浮上させられてしまいました。。。
知り合いのダイバーからそうなってしまう失敗談を聞いてたけどまさか自分がなるとは。いやなるべくしてなったのか。
スーツ内にエアーを入れすぎていた + 抜き方が分かっていない = 浮上(Q.E.D.)
初めてのドライスーツ 反省点まとめ
次回以降、以下を気を付けようと思います。今後初めてドライスーツで潜ることがある方は参考になると思います。
- 冷たさを感じたら水が入ってきていると判断し、同じ行動を避ける(浸水する行動を意識的に避ける)。
- ドライスーツ内にエアーを入れる動作を地上で実際にやってみる(ボタンの押し方を要確認。体で覚えておく)
- ドライスーツ内にエアーをあまり積極的に入れない(浮力コントロールが難しくなるため)
- 体が浮き始めたら、脚力で戻ろうとするのではなく足を下にし、体を垂直にしてスーツ内の空気を抜く(※スーツによっては腕から抜けるものもあるようです)
一番下のは分かっていても初めてだと判断が難しそう。。。
また以下に当てはまる人は浸水しやすいので、予約の際にダイビングショップの方に手首に巻く「浸水防止のバンド」を使った方がよいか事前に相談してみましょう。
- 身長の割に足のサイズが大きい
- 瘦せ型
初めてのドライスーツ体験前の疑問とその答え
最後に私なりにやる前に抱いていた疑問に対して答えを書きます。
ドライスーツのインナーはどういうのが望ましいか?
ある程度動き易ければ本当になんでもOK。
今回一緒に潜った方は上は普通のニットで少しびっくりしました。
ただ金属部品が大きいものなどは避けましょう。自分に刺さるので(笑)。ジャージのファスナーくらいは全然問題なし。
不安な人・考えるのがめんどくさい人は無難にジャージにしましょう!
水圧により、スーツが密着して不快になるってどれくらい?
正直私は不快さをあまり感じませんでした。
密着が不快というより単純に動きにくい感じです。ガイドさんに、ある程度潜ったところでスーツ内にエアーを入れるよう指示された時も特段何かを感じていませんでした。
人によって差があるところかと思いますが、個人的にはあまり心配しなくてよいと思います。
どのタイミングでスーツ内にエアーを入れるべき?
不快に感じたら入れればよいです。
私は最初の1回目のガイドさんの指示以降は、自分の感覚で入れていました。が、それは深度が増したのでそれに応じて何となくで入れていましたが、それが上述の「浮上の悲劇」をもたらしたといってもよいでしょう。
なので不用意に入れるのは避け、必要に応じて入れましょう。
ガイドさんにドライスーツは初めてと伝え、「指示待ち」でよいと思います。
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